豪準備銀行(RBA)
- ESP能力はすべてソルジャー・ブルーから極秘に与えられたものである。人類とミュウをつなぐ『女神』であってほしい……ブルーの願いは皮肉にも、地殻変動で滅びつつあった地球でかなえられることになる。 なお、映画版では彼女がキースと遺伝学上の親子であっても、あくまで《ミュウのフィシス》として紹介されている。 トォニィ(0歳→22歳) 惑星ナスカで、母体によって生まれた初めての子。オレンジ色の瞳と髪の毛を持つ(普通の人間の体毛と瞳孔ではありえない色であるため、キースに気味悪がられた)。3歳の時、ある事件で昏睡状態に陥るが、12歳前後の肉体に成長して覚醒する。それ以後も急激な肉体成長を続け、最終的に成人する。本人曰く『(ジョミーと同じ)完全なミュウ』。 彼を覚醒させようとしていたフィシスから《彼女から逃れるために》知識と予知能力を習得し、彼女の正体すら見抜いてしまう。しかし、精神の成長が肉体にともなっておらず、精神年齢は生きてきた時間とほぼ同じでしかない。ナスカで生まれた子供特有の強い思念波を持つ。 彼にとってジョミーは『グラン・パ』(おじいさん)であり、両親以上に尊敬すべき『親』であり、目指すべきベクトルである。だが、自分を放ってリオやハーレイと行動するジョミーに怒りを感じ、リオとハーレイに嫉妬したりしている。ジョミーと別れたりジョミーに嫌われたりすることを最も恐れている。 キース・アニアンを2度も死の淵まで追い込んだ唯一の人物である。 最初は3歳の時。幼くして、キースを無理やり自供させるほどの類稀なESP能力と高度な知能を現しており、《殺意》というものもこの時すでに知っていた彼は、キースを殺害しようとした。それが後に実母カリナを死なせてしまうきっかけとなるが、本人はそれをキースとフィシスのせいだと考えている。ゆえにキースはもちろん、キースと通じ、ソルジャー・ブルーに能力を与えられただけの人間に過ぎなかったフィシスすら激しく憎悪している。 2回目はジョミーとともに地球へ降りた時。S.D.体制の敷かれた個室でひとりFX 取引 におちることができなかった彼は、キースを探し出し寝室で彼を心停止状態にまで追い込む。最後には、ジョミーへの思いを残しながら宇宙の果てへ飛んでゆく。 TVアニメ版では原作とは異なり、ジョミーによって後継者に指名され、三代目のソルジャーに就任。両親、恋人、そして自分を導く者……人の絆の深さと大切さを知った彼が、その後ミュウと人類を正しく導いた様子が暗示されている。 ジョナ・マツカ(17歳→39歳) ミュウであることを隠し、人間社会に溶け込んでいたミュウ。控えめで大人しい性格。キースを殺そうとするが、反撃されてしまう。その後、助命される代わりに無理矢理キースの副官にされ、彼の片腕として共に人生を歩むことになる。ジョミーやブルーらと同様に、外見年齢は変わらない。 だが、己の能力を恐れ、己を殺しながらエリートコースに在籍していたため、ミュウのESPによる殺傷能力の強さや人の3倍もあるといわれる寿命のことすら知らない。 最初は嫌々ながらキースに従っていたが、やがて、その関係は徐々に変わってゆくことになる。地球政府では少尉の階級を与えられる。名前の由来は原作者によれば、女の子っぽい名前として、ジョナ。マツカは、変わった音にしたいからとのこと。(「テラFes2007」より) 彼がFX に仕えて良かったと本気で思えるようになったのは、ミュウとの対談を翌日に控えた夜のこと。サムの死や実母フィシスへの想いが流した涙に満たされたキースの心を見た瞬間だった。 それから数時間後、キースを襲撃したトォニィを辛うじて撃退するも、右半身を引き裂かれてしまう。そして、心停止状態だったキースを最後の力を振り絞り蘇生させた。殉職したため大尉に二階級特進した。 映画版ではミュウとして基地内を追われ、隠れていたところをキースに発見される。幸運にもキースが面倒を見てくれることになったため、キースに心底感謝し、彼に尽くす。なお、ミュウとしての知識や自覚がない設定は原作通りである。 セキ・レイ・シロエ(15歳) キースと同じステーションに在住していた、エリートでありながら機械によって制御された社会を強く拒み、憎んでいた少年。育英都市エネルゲイア出身のジュライ・グレード(7月生)。自分を慈しんでくれた「母」に関する記憶を成人検査で奪われた事をひどく悲しみ、かつテラズ・ナンバーやマザー・イライザなどの管理コンピューターを憎んでいる。 キースやサムを蔑むような態度を常にとる小生意気な子供でありながら、勉強に精を出してエリートとしての道を歩むという、一見矛盾しているが筋の通った行動をとっている。 やがて、キースが幼少時代の記憶が全くないことを知った彼は、キースを陥れるため、その素性を探るべく行動を開始する。そして、キースの出生にまつわる真実を告白することになる。出番は少なかったが、物語の位置づけとしては比較的大きな存在である。 当初から《要注意人物》に挙げられていた。やがて、キースの行動を調べていく内に監視は強化され、成人検査後にESP検査を受けるという前代未聞の事態に陥る。精神的・肉体的に負担を負った彼は、禁止事項を言葉に出すと心臓周辺を圧迫するベルトにより束縛を受けていたが、キースの前で彼の正体を暴露する。 その後逮捕され、ステーションから逃亡を図るが、キースに撃墜される。この時、キースは涙を流した。ラストでのミーシャの記憶の画に彼も入っている。 サム・ヒューストン(15歳→45歳) 幼少時代はジョミーの幼馴染で、ステーションではキースの唯一の親友となる。FX タイプで、面倒見が良い優しい男。 その人間関係が災いして、ミュウと人類の運命に翻弄されることになる。TVアニメ版では幼児退行後のシーンにて映画版のOPを口ずさんでいる。 宇宙からナスカを警備していた時、ジョミー達ミュウに遭遇。人類の敵ミュウの長となり、14歳の頃と見かけが全然変わっていないジョミーを「化け物」呼ばわりしてしまい、挙げ句に殺害しようとしてしまう。 しかし、長老達によってナスカでの記憶が消された彼は地球政府によって発見される。記憶を消されたショックで精神破綻を起こした彼は幼児退行を起こし、成人検査以前の記憶しか残っていなかった。これ以後、親友キースとは付き合い方が変わるものの、亡くなるまでキースの心の拠り所となった。 ジョミーとキースとの会談を翌日に控えたS.D.599年12月、長年入院していた病院にて死去。死因は急性肺炎。皮肉にも、亡くなるまでの間、ナスカでジョミーと接触した23歳のままの姿で生き続けた。これは「心が若かったため」とされる。 キースの同級生で、教育ステーションE-1077でエリートコースに所属する少女。TVアニメ版ではスウェナ・ダールトンという名で登場し、原作以上に活躍する。 誰もがメンバーズ・エリートになると思っていたが、宙港の技師と恋に落ちて結婚する。このため、エリートコースから一般人コースに所属を切り替え、E-1077から去ることになる。 TVアニメ版では、サムと共にアタラクシアの学校でのジョミーの同級生であり、同時にステーションでのキースの友人でもあった。キースに惹かれていたが恋に破れ、原作と同じく結婚のためステーションを去る。のちにレティシアという女の子の養親になるが、離婚により自動的に親権を失ってしまう。その後はジャーナリストとして、地球政府やS.D.体制の裏の部分を解明しようと走り回るようになる。サムが入院している病院で何度もキースと接触している。 TVアニメ版では、メールを通じてキースからあるデータを受け取る。それはミュウとS.D.体制に関するキースの演説の映像だった。彼女はそれを全世界に放送し、S.D.体制崩壊のきっかけを作った。 ミュウの1人。先天性の言語障害を持ち、テレパシーで会話する。ジョミーの左腕。 ジョミーが初めて肉体的に接触したミュウであり、彼の優しさを心から理解している、初めての良き理解者であり、味方でもある。 キャプテンハーレイ ミュウの長老の1人。宇宙船の船長なので“キャプテン”の肩書き付きで呼ばれる。ブルー亡き後、ジョミーの補佐を務め、ジョミーの右腕として辣腕をふるう。時に暴走するジョミーを諌める一方で、彼の実力と才能を認めている。 外見は壮年でソルジャー・ブルーより遥かに年上だが、ブルーと同じ時代を生き、地球へ向かうための準備を一から整えてきた。